まぁじんこぉるの「日々是口実」

日経平均先物と自作小説について

23/02/18_カクヨムコンの相互評価は「悪」なのか?

 最初に言っておきますが、私は「相互評価勢」です。だからといってはなんですが、先に結論をいうと「悪」ではないというのが、私の結論です。今日はそれについて語っていこうと思います。

 

ganap-akira1.com

  まず最初に、私が大切にしている人の一人我覇那アキラさんの記事を紹介します。我覇那さんは、この記事のなかでカクヨムには下記の5種類の人間がいると解析をしています。

 

  1. PVモンスターのトップランカー
    ⇒すでにたくさんのファンを獲得した、PV数万、数十万の投稿者
     この人たちにいきなり勝とうとするのは、yotubeでヒカキンさんを超えようとするに等しい
  2. 積極的に交流を楽しむコンテスト上位者
    ⇒お互いに小説を読みあい、コメントしてレビューする人たち
  3. 交流を毛ぎらう者
    相互でランキング上位にいる人はズルしている、という考えの人たち
  4. 投稿後、口を開けて誰かが読むのをただ待つ者
    ⇒交流が面倒、もしくはやり方がわからず、投稿後に動かない人たち
  5. 読専と呼ばれる者
    ⇒小説は投稿せず、読むことを専門にアカウントを作った人たち

 

 このなかでいうと、私は「2」になる人だと思います。さて、この5つの分類をもとにカクヨムコンというものの仕組みを「企業的」な視点で考えてみましょう。

 

 あまり、いい評判を聞かないカクヨムコンですが、それを運営が辞めないのはなぜか? 5chとかをみると「下読み」の「コスト削減」と書いあることが多いのですが、私はそうは思いません。多分、カクヨムは「閲覧数」が欲しくて「カクヨムコン」をやっているのだと思います。

 

ja.wikipedia.org

 まずwikiから見てみましょうか。カクヨムは、KADOKAWA株式会社はてな による共同経営の、宣伝費、広告料を収益のベースにする営利団体です。

 

 そして、宣伝費、広告料を収益のベースとする会社にとって、死活問題になるのが、1つの広告を自サイトの載せるための掲載料になります。この単価が高ければ高いほど、企業の経営は安定します。そして、その単価を上げるためには、自サイトのアクセス数、広告の閲覧数。まぁ、カクヨム風にいえば「PV」が必要となるのです。つまり、カクヨムは「PV」が一番欲しいのです。それが証拠に、カクヨムコン8のプロ作家の賞をみてください。

 

kakuyomu.jp


カクヨムプロ作家部門関連賞
ベストPV賞(カクヨムプロ作家部門より1名)

 正賞:記念品  副賞:100,000リワード
    読者選考期間中のPV数が最も多い作品が対象となります。

読者開拓賞(カクヨムプロ作家部門より1名) 

 正賞:記念品  副賞:100,000リワード
    読者選考期間中の外部からのアクセスが最も多い作品が対象となります。

アップデート賞(カクヨムプロ作家部門より1名)

 正賞:記念品  副賞:100,000リワード
    読者選考期間中のエピソード投稿数が最も多い作品が対象となります。

ポーター賞カクヨムプロ作家部門より1名)

 正賞:記念品  副賞:100,000リワード
    読者選考期間中に獲得したギフト数が最も多い作者が対象となります。 

 

 ね、明らかに「PV」を意識していることがわかるでしょ?

 

 さて、では、そんな視点でカクヨムを考えてみましょう。カクヨムは2016年に登場したサイトです。設立当初は、アクセス数も多いわけはなく、巨大なインフラへの設備投資費とその維持費に苦しめられていたことは容易に想像できます。

 

 その状態を打破するためには、収益の柱である「広告収入費」を増やす必要があって、その為には広告の単価を上げる必要があります。そして、その単価を上げるためには、カクヨムは「アクセス数」、「PV」をあげて、広告契約をする企業に「それ」を見せる必要があります。

 

 そして、広告契約は、だいたい年度末の3月末か4月頭に行われます。なので、2月までにカクヨムは「PV」をふやした状態で広告契約をする企業との契約をしたいのです。

 

 では「PV」を増やすためにどうしたらいいか? それで生まれたのが「カクヨムコン」だと私は考えます。ユーザー同士が評価をしあう「コンテスト」をすれば「PV」が増えるのではないだろうか? そして「PV」が増えたお礼に「カクヨム」の「PV」を伸ばすことに協力してくれた「ユーザー」に、「書籍化」するチャンスを与えてはどうだろうか? しかし、何が上位にくるかわからない。なら、会社の中のレーベルをすべて集めて可能性をさぐるのはどうか? それが「カクヨム」の収益改善に努めてくれたユーザーへの「せめてもの」お礼になるだろう。と、共同経営者のKADOKAWAは考えたのだと私は思います。

 

 つまり、カクヨムコンは「PV」を上げるための、カクヨムの収益改善のための「コンテスト」なのだと思います。こういうと「俺たちを利用しやがって」って怒る人もいると思いますが、我々ユーザーは、カクヨムのインフラにただ乗りして、自作品を置かせてもらっているという「立場」を、それに対する「感謝の気持ち」を、そういう「根本的」なところを忘れてはいけないんだと思うんですよね。

 

 なかには「自分のすばらしい作品を置くことによって、カクヨムのPV数アップに貢献している」と思っている人もいると思います。確かにそれはその通りだと思います。でも、作品を自由に発表し、多くの人に見てもらえる場を提供してくださっている「カクヨム」に感謝を忘れてはいけないと私は思います。

 

 話がそれてしまいまいしたが、つまり、カクヨムは「ユーザーのみなさん」に「ユーザーのみなさま」が書いた作品を読んで欲しいのです。それが収益改善につながるのだから「当たり前」なのです。さて、そこで一番最初にもどります。

 

  1. PVモンスターのトップランカー
    ⇒すでにたくさんのファンを獲得した、PV数万、数十万の投稿者
     この人たちにいきなり勝とうとするのは、yotubeでヒカキンさんを超えようとするに等しい
  2. 積極的に交流を楽しむコンテスト上位者
    ⇒お互いに小説を読みあい、コメントしてレビューする人たち
  3. 交流を毛ぎらう者
    相互でランキング上位にいる人はズルしている、という考えの人たち
  4. 投稿後、口を開けて誰かが読むのをただ待つ者
    ⇒交流が面倒、もしくはやり方がわからず、投稿後に動かない人たち
  5. 読専と呼ばれる者
    ⇒小説は投稿せず、読むことを専門にアカウントを作った人たち

 

 「相互評価勢」として、叩かれる「2」番の人は、1から5までの種類の人の中で、カクヨムの経営という視点で見て、叩かれるようなことをしているのでしょうか?

 

 申し訳ないですが、私にはそうは思えないのです。