まぁじんこぉるの「日々是口実」

日経平均先物と自作小説について

23/02/27_テンプレ「ラノベ」で書籍化を狙うって正しい選択なのかな? ②

 前回の続きです。

 

margincall0209.hatenablog.com

 

 前回の私の結論は、

 

 「テンプレ」「ラノベ」で書籍化は、これからドンドン厳しくなると思います

 

 でした。じゃあ、これのどこが問題だったのでしょうか? って当然の疑問ですよね。これじゃあ「テンプレ」が問題なのか「ラノベ」が問題なのか、わからないもんですね。ということで、今回は「ラノベ」の部分に注目してみましょうか。

 

ja.wikipedia.org

 wikiを見てもらってもわかるように、「ラノベ」って定義がしっかりしていないですよね。名乗ったもの勝ちなところありますしね。だから、色々難しいのですが、今回は「簡単な文体で書いた小説」と「ラノベ」を定義しておきましょう。

 

 じゃあ、本題。なんで、こんなに「ラノベ」って流行ったんでしょうね? ちょっと私なりに考えてみました。

 

 前回のブログで言及したように、「ラノベ」って2000年前後から急激に伸びたんですよね。この時代だと「スレイヤーズ」とか「涼宮ハルヒの憂鬱」もこの時期でしたっけ?よく覚えていないですがw

 

 で、本題は、なぜ「ラノベ」が伸びたかでしたよね。色々な理由があると思いますが、私は、その1つの理由としてインターネットがあったと思います。この時代の前後ってADSLによるインターネットの常時接続が普及し始めたことだと思うんです。

 

 そうなんですよ! 皆さん知らないと思いますが、この時代より少し前はテレホーダイという11時から朝6時までしか定額でインターネットができなかったんですよw。しかも電話回線、速度も33.6Kとかそんな時代です。私がいってることが本当だというのは、下のブログのグラフをみると分かると思います。

 

www.garbagenews.net

 では、話をADSLの話に戻して、つまり、ラノベが伸びた時代とインターネットの常時接続が可能になった時代って重なったんですよ。じゃあ、それが何故関係していたのか?私なりに考察をしてみました。

 

 じつは、インターネット常時接続が始まる前の時代って、何かを調べる時は、図書館においてある「難しい本」で調べるのが普通だったんですよね。だから、知識を得るためには、「難しい本」を苦労して読んで、頑張って理解するというのが当たり前だったんです。

 

 でも、インターネットの常時接続が始まってから、状況は一変します。インターネットを使えば、図書館にいかなくても、家にいれば知識が手に入る時代が来たんですよ。しかも、難しい本をよまなくても、簡単にかみくだいた記事を、自分が理解しやすい記事を自分でみつけて、図解をみながら、理解する。そんなことが当たり前の時代になったんですよね。

 

 で、結局、ちょっと探せば、自分にあったわかりやすい文がある環境になれた人が、わざわざ難しい本を読みに図書館にいくのか?って時代になったんですよ。つまり、そういう大衆が読む文章は、難しい文ではなく、わかりやすい文に変わったというわけです。

 

  まぁ、そんな感じで、難しい本は淘汰され、私の好きな文芸の発行部数が減っていったというわけなんですね。では、その代わりに台頭してきたのは何か? それが「簡単な文体で書いた小説」、わかりやすい小説、ラノベというわけです。

 

 ということで、私は「ラノベ」が流行ったのは必然だと思っています。で、ちょっと話が変わりますが、ラノベが流行った時、文芸よりの人は眉をひそめたんですよね。ラノベなんて文学じゃないってね。

 

 でも、それは間違っているかな?と私は思っています。だって、そういう人達が偉そうにいって書いている文だって、明治期から昭和初期にかけての文に比べれば、かなりライトですよ? 過去の文豪が、あなたの文をみたら、きっとこういうと思うんです。こんなの文学じゃないってね。

 

 結局、その時代、その時代の読み手に寄り添って発達してきたのが文学なんですよ。これは受け入れるしかないと思うのです。

 

 で、私は、今、その「ラノベ」すら古くなってるんじゃないのかなと私は思っています。その証拠が、最近はやっているチャットノベル。そう、SNSみたいな感じで、お互いの短い文だけで小説を書いちゃうヤツです。投稿サイトとしては、テラーノベルが有名ですね。

 

teller.jp

 多分、今のユーザーが求めている文って、こんな感じだと思うんですよ。つまり、今の人にとっては、ラノベですら「地の文」が多いんですよ。今の人にとっては、「ラノベ」ですら読むのがつらいんだと思うんですよ。でも、これって当たり前の感覚だと思うんです。

 

 さっきもいいましたが、インターネットが普及してきた2000年前後からラノベが一気に増えましたが、これはインターネット内のわかりやすい記事を読み慣れた人の需要を取ってきたからだといいましたよね?

 

 でも、今の人って、動画で情報を取るんですよね。つまり、文章すら読まないのです。これじゃあ、文章なんて勝ち目なんてないですよ。

 

 でも、待ってください。唯一、今の人が喜んで字を読む物があります。それは何か? 答えはSNSです。というわけで、皆様の目に馴染みのある「SNS」形式で書いた「チャットノベル」が流行るのは当たり前なのかなぁと思っています。

 

 つまり、「ラノベ」は、時代遅れだから、読まれなくなっただけと私は考えていて、これが今回の結論です。うーん、ちょっと厳しいこと言っちゃいましたかね? でもいいですよ。このブログを読んでくれてる人って、カクヨムに投稿している人が多いんですが、でも、ここを読んでくれてる人って、文体がラノベ寄りな人ですよね? だったら、SNS風に、文章をしていけば、アジャストできる可能性あるじゃないですか?

 

 でも、私は厳しいのです。どちらかというと文芸寄りの人なので・・・。ラノベにすらアジャストできなかった人ですので・・・。ほんと絶望的ですよねw