まぁじんこぉるの「日々是口実」

日経平均先物と自作小説について

23/02/27_テンプレ「ラノベ」で書籍化を狙うって正しい選択なのかな? ①

 久しぶりに更新しましますw。といっても、事情がありまして今日は攻めたことは言えません。ごめんなさい。といいつつ攻めたことを書くのですがw

 

 ということで、題名からお察しの通り、タブーに触れます。そして、ちょっと世間とは違う意見を言います。怒らずに読んでくださいね。私は、変わってますので、普通の人と感覚が違うんだ程度で見てくれると嬉しいです。最初に結論から言っちゃうと、

 

 「テンプレ」「ラノベ」で書籍化は、これからドンドン厳しくなると思います

 

 じゃ、なんで、そう思ったのかを書いていきますね。ライトノベルというか、そういう本の売り上げが伸びた時期って、2000年代の前後なんですよね。統計データがみつからなかったので、ここは感覚です。

 

 でも、問題はそこじゃなくて、2010年からラノベの売り上げが落ちているということです。ということで、オリコンエンタメ白書で調べてまとめている人がいましたので、そのブログ貼っておきます。

 

rev.hatenablog.com

 このブログの記事を見ると一目瞭然。2010年から300億円近くあった売上高が160億円近くまで下がってますね。いやはや、これではビジネスとしてはお話にならない。私が経営者なら撤退を考えるレベルですね。

 

 さて、次はこのブログの下の方にある、発行部数を見てみると、あらあら2014年をピークに下がってますね。とだけ見てる人はデータ解析をわかっていない。問題は売上ピークの2010年と発行部数がそんなに変わらないという所なのです。

 

 ようするに、レッドオーシャン。供給過多な市場が、今のライトノベル市場なのです。そして、もう一つの注目すべき点は、文庫本よりブックス(単行本)の割合が増えていることです。

 

 単行本は、安いコストで発行できますが、利益が薄いんですよ。これ、何を意味してるか分かりますか? 私が見る限り、主に3つのことが考えられると思います。

 

 ①過去のヒットした文庫本の単行本化

 ②この値段にしないと売れないコンテンツ力しかない

 ③単行本化により作者の収入が減る

 

 で、この状態って絶望的な状態なんですが、それを1つずつ考察して、絶望していきましょうか?

 

①過去のヒットした文庫本の単行本化

 ラノベの発行部数の上限が決まっている中、過去の作品が文庫本化されれば、当然、新人作家の発行枠が減るのです。これは作家デビューを志てる人にはバットニュースですよね。

 

②この値段にしないと売れないコンテンツ力しかない

 つまり、ラノベ全体がマーケットから飽きられているのです。いや、そんなことない!出版物全体が減っているんだ!と主張する人も多いと思うので、

 

shuppankagaku.com

 これ貼っておきますが、2010年に対して書籍の売上の低下代って2割ちょいなんですよ。5割近く減ってるのラノベだけなんですよ。つまり、ラノベ市場は、急速に減退していて、出版社もラノベに力を入れるメリットが徐々になくなってきているんですよね。

 

③単行本化により作者の収入が減る

 人のモチベーションは色々ありますが、その一つが金です。儲からないことはみんなやらないのですよ。私は、速筆な方ですが、それでも5万字近くの中編を書き上げるのにプロット含めて2週間はかかります。いや、そのあと推敲をダラダラやるので、1か月くらいかな? ちなみに今カクヨムにあげた21万字の長編は、プロット作成を含めて書きあげるのに4か月かかってますね。

 

 この話を聞いて、私が速筆だと思う人もいると思うんです。でも、自分では遅い方だと思ってるんですよね。昔、10万文字はプロット含めて1か月くらいで書けていたので、遅くなったな。と思っています。いや、今回、苦手なファンタジーを書いたから、時間がかかっただけかもしれないですけど。

 

 でも、これ私が速筆を自慢してるわけじゃないんです。何が言いたいかというと、これが書籍化されても、よくて印税収入は300万くらいなんですよ。で、書いている時間とか考えると、月70万くらい。で、プロの作家でも、4本書いて1本が書籍化されるのがいい方だとすると、月20万切るんですよね。そこから税金や、国民年金等を引かれると、多分、13万くらいしか手元に残らないんじゃないですかね?知らないですが・・・。

 

 つまり、この仮定が正しいとすると、作家業では生計を立てられないんです。コンビニでバイトしてた方が儲かるのです。

 

 ということで、まとめると「作家業で生計を立てられない」とわかった「作家」がラノベを書くか?って話なんですよ。多分、かかないでしょうね。私なら書かないです。

 

 異世界ファンタジーとか現代ファンタジーとか、人気のジャンルですが、ほとんどがラノベフォーマットな訳です。これから減退していくことが分かっている所にweb作家が群がっているんです。そりゃ、無理ですよ。

 

 読者が飽きてるから売上が減っているのに、その読者が飽きてるもので勝負して書籍化しようなんて・・・。私が経営者なら絶対にそんな作品をリスクをとって書籍化しようとは思わないです。

 

 あ、でも、そんなことはない。減退しても多くの読者層がいる! とつっこむ人もいるじゃないですか? 確かにそれは、その通りなんですが、需要はあるんですが、書籍化で勝負するのは無理だと思います。だって、その人たちのニーズを満たす物語が投稿サイトにタダで転がっているんですもの。タダで読めるものを、わざわざ金を出して、携帯性が悪い「本」で読むか?って話です。

 

 なら「電子書籍」があるだろ?ってつっこむと思いますが、それこそ、投稿サイトと電子書籍では何が違うんだ?って話です。

 

 なので、私が思うに「従来のテンプレ」に従った「ラノベ」は、いくら投稿サイトで人気があっても、書籍化は厳しいんじゃないかな?と思っています。

 

続くw